「そば処まさや」でラーメン宣言!追い唐揚げ登場に沸く薬院とぼく!

来福して2年。ずっと訪れたかったお店で、念願のラーメン宣言したらセットの唐揚げまでうますぎたのでご報告!
この記事を書いたサラダボウラー

〈目次〉
そば処まさやは、そば処「なのに」ラーメンが人気。

ぼくが「そば処まさや」を知ったのは、約8年前。
テレビ番組「とんねるずのみなさんのおかげでした!」の「なのにトラン」という企画。(懐)
「〇〇屋さんなのに××が美味しいお店」というくくりで飲食店が紹介されるのだが、そこに登場したのが、ここ「そば処まさや」の『ラーメン』。
「おそばやさんなのにラーメンが美味しい」という事実もそうだが、その場所が “福岡” だということに強い衝撃を覚えたと記憶している。
同時にいつか行きたいとも。
老舗そば処が故、当然にして納得の蕎麦屋の外観。

「そば処まさや」があるのは福岡市営地下鉄「薬院大通駅」から徒歩5分ほど。
元々箱崎にあったお店の支店としてこちらにお店を構え、現在営業はここ薬院のみで、もう50年近くになるのだとか。

訪れたのはまだ正月飾りがある1月。
絢爛豪華な派手さではなく、ただただ祝いの華やかさ。
粋だね。
交差点の角をスパッと切った切り口が入り口。

見上げた看板の鋭利な文字に、版画の巨匠 棟方志功をふと思い出す。
タイル貼りの壁面に瓦という和洋折衷が印象的。ビルヂングの中から蕎麦屋が出てきてるみたいな。

表のショーケースには、食品サンプル。
いい。食品サンプルっていい。
大型ショッピング施設ではない、いわゆる住宅地にこの食品サンプルのショーケースがあるのもある意味「なのにトラン」。
食べる前、入店前にこの食品サンプルたちが食品サンプルのくせに食品サンプルのそのビジュアルでぼくの空の胃袋をノックしてくる。
「そこには何も入ってないぜ!」
なんて独り言を脳内シャウトして入店です。
そば処まさやは情熱感じる赤いテーブルと黒いイス。

「赤と黒はそば処の証」と勝手に謳うぼく。
風水的に赤は「火の気」、黒は「水の気」。この組み合わせを調べてみると、、、
まさかの恋愛運アップの組み合わせ!!
婚活中のぼくにうってつけ、もしかしてそば処で運命的な出逢いがあるのでは!?
と、どこぞのお嬢さまがハンケチーフでも落としてないかと探したが、当然見当たらない綺麗な店内。

入って左手。こちら側は感染症対策で対面ではなくカウンターに様変わりしたと推察。
ここにもハンケチーフはない。

店内の一角には「なのにトラン」の認定証が。サインと写真も嬉しいだろうが、何より嬉しいのは星3つ!
訪れたのは寒い日の14時すぎ。ご時世もあって、静かな店内に着席です。
ローテーション永年可能!まさやの豊富なメニュー。
「そば処まさや」は、製麺所で働いていたご主人が、元々食堂だったお店の暖簾を継いでできた店。
このメニューからその歴史が浮かび上がる。
麺だけでも「そば」「うどん」「ラーメン」「チャンポン」。『冷やし』の欄には「そうめん」の文字もある。
『うどん・そば』や『丼物』のバリエーションもすごい。「おかめとじ」や「山かけ天丼」なんてメニューは真夏の石焼き芋屋くらい見かけない。
でも今日は迷わない。
そば処のラーメンを食す。
見つけたのは「唐揚げセット ラーメン ライス(小)950円(税込)」。
はい。即注文で。
そば処が辿り着いたラーメンは唯一無二の最高到達点。

「唐揚げセット ラーメン ライス(小)950円(税込)」の唐揚げ待っててね形態。
メニューにある “唐揚げは10分ほどお時間頂きます” の文字通り、ラーメンとライスを先出しで。

具材はたっぷりな青ネギとギュギュッとチャーシュー。メンマにキクラゲ、もやしという食感増幅装置たちに、スライスされたたまごはまさかのふたごちゃん!
レンゲに乗った割り箸がデフォなんだなと噛み締めるところから食事がスタート。
いただきます。

出汁香るスープから。
金色のグラデーションに大小に輝く旨味のドットたち。
この豚骨王国福岡 “なのに” 鶏がらにこだわったスープは、そば処の和風だしと相まって圧倒的な異彩を放ち味覚を刺激する。
ゴクリと数秒。醤油のキリッとした後味を確認し割り箸を割る。

細麺にも色々あるが、丸みが強くやや弾力を感じる細麺。
いつもより少なめに摘み上げ、上品にズッとすすってスープ多めで頂くのが好手かと。
ああだこうだ言ってますが、このラーメン…めちゃくちゃにうまい!
遅れてきた人気者。そば処の「唐揚げ」が揚がって沸いた!

麺を2口ほどすすった頃に追いかけてやってきたのがこの唐揚げ。
ゴツゴツしたフォルムのこの塊は、汁物との相性抜群だ。
麺と比較すると、箸で持ち上げた時の重みのコントラストがエグい。
もちろん食感も。
ザクっと噛んだ瞬間、ジュワッと揚げたてのアツ旨い油のストックが開放され、口内は一気に大繁盛!
おいおい、ラーメンだけじゃなく唐揚げもまたとんでもないうまさだな。
知ってくれこの感動を!と沸き立つ心を記事に込め、今こうしてキーボードを叩く。これが “絶対のグルメ”。
ご馳走さまでした。
結論そば処まさやはそば処。
「そば処まさや」とは何か。
老舗であり、蕎麦屋であり、ラーメンや唐揚げのうまい店。もしかしたら恋愛のパワースポットかもしれないが、やはりそば処であることに間違いはない。

デリバリーサービスが次々登場する中、出前を続ける「そば処まさや」。
そんなそば処のラーメンをこうまで進化させたのは、溢れる料理愛あってなのだろう。
「そば処まさや」は飲食店苦境が続く今を越え、いつまでも変わらず続いて欲しいお店です。
よしなに。