いわい餅とぜんざい@岩井屋【愛宕神社の入口・100年以上続く老舗の甘味茶屋】

今回は「岩井屋」にて、肌寒い季節に体の芯から温まる「ぜんざい」をいただいてきました。慶事や初詣などで愛宕神社へ行く際の参考にしてみてください!
この記事を書いたサラダボウラー
〈目次〉
「岩井屋」へのアクセス方法

「岩井屋」があるのは福岡市西区愛宕。お店に向かう場合は、車と徒歩でアクセス方法が異なります。
●車の場合
早良区と西区を結ぶ「マリナ通り」を今宿方面へ進み、「hitマリナ展示場」をすぎた細道を左折。登りが続く道をどんどん進んでいくと、愛宕神社の入り口と同時に「岩井屋」が見えます。
●徒歩の場合
福岡市営地下鉄空港線「室見駅」から明治通りを今宿方面へ約4分ほど歩くと、「愛宕」交差点があります。交差点付近に「愛宕神社」への登り口があり、そこからさらに歩くこと約8分で到着。ひたすら登り道が続きますので、小さなお子様連れの方は車で向かうことをオススメします!

敷地内には広めの駐車場があり、10台ほどの車が駐車可能。
この日は14時半ごろ来店。運が良いことに1台分スペースがありスムーズに入店することができましたが、週末や祝日は入庫待ちで混雑することも。予約不可なので、時間に余裕を持って行くことをお勧め致します。
出来立ての「いわい餅」が気軽にテイクアウトできる

こちらが「岩井屋」の外観。
趣がある建物と、後方に広がる紅葉が合わさって素晴らしい景観となっています。

「岩井屋」には、店内に入らずともテイクアウトが可能な専用口があります。
職人さんが随時「いわい餅」を焼きながら販売しており、出来立てのお餅を気軽に購入できるのが良いところ。

テイクアウトメニューは4種類の「いわい餅」と、その4種類をセットにしたもの。
「いわい餅」については後ほど詳しくご紹介させていただきますので、早速店内に入ってみましょう!
子供から大人までゆっくりくつろげる広い店内

こちらが「岩井屋」の店内。
テーブル席が4卓と10名ほどの小上がり席が1つ、座敷席は7卓ありました。

窓際の座敷席。
窓から見える景色が素晴らしい!紅葉が鮮やかに色づき始めた美しい風景に、心が洗われます

ご高齢の方や小さなお子さま用の椅子も完備。
私の来店時にも幼いお子さま連れのお客さんがたくさんいましたが、スタッフの方が優しく応対する様子を見てとても気持ちが良かったです。
”福岡のパワースポット”とも呼ばれる「愛宕神社」には多くの人が参拝に訪れるので、「岩井屋」に来店するお客さんも老若男女さまざま。全てのお客さんがくつろげるように、スタッフの方々の気配りが徹底していると感じました!

そして「岩井屋」では、感染予防対策もバッチリ。
さらに席の間隔を広く取ってあるため、安心して過ごすことができます。
名物「いわい餅」と絶品甘味の数々

「岩井屋」と言えば、名物「いわい餅」です。
「いわい餅」は遡ること100年前から作られていた伝統の和菓子。「愛宕神社へ参拝する人への労いに」という想いから始まった「いわい餅」は、現在でも看板商品として人気を誇っています。
「いわい餅」の餅生地は〈石臼製法〉という独自の粉の挽き方により作られ、口に入れたときの”外はカリッと、中はシットリ”という食感が特徴。
また餅の中に入る餡は、厳選された小豆を季節や気温によって練り方を変えながら仕上げるというこだわりぶり。
〈いわい=祝い〉という意味を含んだ「いわい餅」は、縁起物としても重宝されています!
「いわい餅」以外のメニューも、特別な製法で作られた餅生地をアレンジした逸品ばかり。
また飲み物メニューには「甘酒(税込480円)」や「御神酒(税込770円)」など神社の参拝客に喜ばれそうなものもあり、「岩井屋」のオリジナリティーを感じました。

今回私は最初から決めていた「ぜんざい(税込950円)」をチョイス。
ぜんざいが大好きな私。自動販売機にぜんざいを見かけると、冬の訪れを感じて嬉しくなります……!
そして一緒に来店した夫は、見た目に華やかな「愛宕桜(税込1300円)」をオーダー。こちらも期待が高まります!
上品な甘さと濃厚な口当たりが堪らない「ぜんざい」

窓から見える景色を眺めていると、ほどなくして「ぜんざい(税込950円)」が到着!赤と黒で統一された器がとても美しい。
早速蓋を開けてみると……。

小豆たっぷりのホカホカぜんざいがお目見え!美味しそう〜。
湯気から漂う小豆の甘い香りを鼻いっぱいに吸い込むと、もうそれだけで癒されます……。

「岩井屋」のぜんざいは、小豆の粒が大きめなので食べ応え抜群。
口の中に広がる甘味がとても上品で、ゆっくりと体に染みていく優しい味……。美味しすぎます!

「ぜんざい」には、餡無しの「いわい餅」が付いています。これを半分に割って片方はぜんざいに浸し、もう片方はお醤油につけて食べるのがオススメとのこと。
早速やってみます!

お餅がトロットロ〜!幸せすぎます。
「岩井屋」のお餅は今まで私が食べたことのある餅とは少し違って、舌触りがサラッとしていてとても滑らか。
食感も軽く喉越しが良いので、ご高齢の方や小さなお子さまにもとても食べやすいと感じました!

お醤油との相性も抜群。
しっかりお醤油に浸しても、サクッとした歯ざわりが続くのが「いわい餅」のすごいところです。

ぜんざいとお餅の他にお膳に並ばれていたのは、お口直しの「しそ茶」と「昆布の佃煮」。
昆布はぜんざいの口直しとして定番のイメージですが、しそ茶は初めて!
飲んでみると、梅昆布茶のような旨じょっぱい味。優しい味わいで美味しかったです。
バラエティに富んだ豪華膳「愛宕桜」

こちらは夫がオーダーした「愛宕桜(税込1300円)」。
なんとまあ美しい!ボリュームもたっぷりです。
「真ん中のきな粉餅が出来立てアツアツなので、よければそちらからお召し上がりください!」と店員さん。仰せの通りにいただきます!

きな粉の粒がとても細やかで、大豆の甘みが感じられる上品な味。中に入った粒の大きい小豆餡の食感が良いアクセントになっています。
残りの4種類もご紹介すると、
②揚げ餅を醤油で浸したもの。ぬれ煎餅のような食感!
③シンプルないわい餅に、桜の塩漬けを乗せたもの。
④醤油を塗った餅を海苔で巻いた〈磯辺もち〉。
⑤抹茶を練りこんだ餅の上に小豆餡と栗が乗ったもの。
全て味と食感が全く異なるので、食べ進めるのが楽しいお膳でした!

「愛宕桜」には飲み物がついていて、珈琲(温/冷)と抹茶(温/冷)の4種類から選ぶことができます。
夫は温かい珈琲をチョイスしたのですが、おしゃれな器で運ばれてきてびっくり。

実は「岩井屋」では、”器からも四季を感じて欲しい”との想いから有田焼や唐津焼など九州各地の優れた器を使用して提供しています。
ちなみに夫が珈琲を注いでいる器は有田焼の三代窯の一つ・源右衛門のもの。高価な器とあって、ポットを持つ手が緊張で震えていました(笑)。
素晴らしい空間の中で美味しい甘味をいただき、大満足の時間を過ごしました。ごちそうさまでした!
愛宕神社への参拝の際には「岩井屋」へ行ってみて!

結婚式や七五三に初詣など、様々な目的で多くの人がご祈願や参拝に訪れる愛宕神社。
神社へ参拝に行かれる際にはぜひ「岩井屋」に立ち寄ってみてください。美味しい甘味にホッコリ癒されること間違い無しですよ!