サザエさん発祥の地は福岡だった!「サザエさん通り」西新商店街~百道浜まで散歩ルートを解説

令和2年1月はサザエさんの原作者長谷川町子先生の生誕100周年ということもあり、各地でイベントも開催していました。サザエさん発祥の地である「サザエさん通り」の見どころを見ていきましょう。
この記事を書いたサラダボウラー
〈目次〉
- サザエさん発祥の地は福岡って知ってました?
- 全国には「サザエさん通り」が3つある。桜新町・福岡市早良区西新・サザエさん商店街通り
- 東京の桜新町はサザエさんのイラストが並ぶ商店街
- 福岡の「サザエさん通り」は散策に丁度良い1.6kmの通り
- 福岡の「サザエさん商店街通り」は飲食も楽しめる商店街
- 福岡の3つの「サザエさん通り」をさらに詳しく解説
- 西新駅~脇山口交差点|レアなサザエさんの陶板が見られます
- 修猷館高校~西南学院大学|サザエさんと長谷川町子先生の銅像に会える
- 西新通り交差点・磯野広場~博物館前交差点
- 福岡タワー前~シーサイドももち海浜公園では爽やかな海風を感じながら
- サザエさん発祥の地まとめ
サザエさん発祥の地は福岡って知ってました?

「サザエさんが誕生したのはどこ?」と聞くと、東京都世田谷区の桜新町と答える人の方が多いと思いますが無理もありません。
長谷川町子美術館もあり、歴史が長いので当然かもしれませんね。
サザエさんの歴史について調べたことがあれば、サザエさんイコール福岡をイメージします。
地元愛が強烈なお笑い芸人の博多華丸・大吉がTVで、「実はサザエさん発祥の地は、東京の桜新町ではなく福岡だ」と紹介してことがキッカケで認知も広がりました。
サザエさんの原作者である長谷川町子先生は、幼少期と戦時中を福岡で過ごしています。
東京で漫画家として活動していましたが、24歳の時に空襲を逃れるために福岡に疎開しています。自宅から近いももち浜を散歩した際に、海にまつわる登場人物の漫画を思いついて、サザエさんが登場したということ。

終戦後に東京に戻った時の引っ越し先が東京都世田谷区の桜新町だったため、桜新町がサザエさんのシンボルになっています。
サザエさんが初めて掲載されたのは、1946年の福岡の地方紙「夕刊フクニチ」です。4コマ漫画としてサザエさんの連載第1回目が掲載、話数は6000話以上書かれ、1974年に一旦連載を終了しました。
その後長谷川町子先生は東京に引っ越して、サザエさんの連載を再開したというのが起源なんです。
全国には「サザエさん通り」が3つある。桜新町・福岡市早良区西新・サザエさん商店街通り
東京都世田谷区の桜新町には「サザエさん通り」がありますが、実は福岡にも「サザエさん通り」があります。しかも2つ。

福岡県民なら、福岡にも「サザエさん通り」があると聞いたことがあると思いますが、「サザエさん商店街通り」の存在はあまり知られていません。
サザエさん生誕70周年、長谷川町子さんの生誕100周年と、サザエさんに注目が集まる中、地域活性化として西新周辺でイベントが頻繁に行われています。


福岡がサザエさん発祥の地だということを、地元の人にも知ってもらいたいという考えの元、2012年に「サザエさん通り」、2017年に「サザエさん商店街通り」が誕生しました。
つまり、全国には3つの「サザエさん通り」があるということになりますね。3つの「サザエさん通り」について簡単に紹介します。
東京の桜新町はサザエさんのイラストが並ぶ商店街
1987年7月に、東京都世田谷区の桜新町駅から長谷川町子美術館を結ぶ商店街通りが「サザエさん通り」と命名されました。
商店街の至るところサザエさんのイラストが施され、銅像やモニュメントも設置されています。原作者の長谷川町子先生が住んでいたこともあり、長谷川町子美術館の開館をきっかけに「サザエさん通り」が誕生しました。
福岡の「サザエさん通り」は散策に丁度良い1.6kmの通り
2012年5月に福岡の「サザエさん通り」が誕生しました。福岡市早良区西新からシーサイドももち海浜公園入口までの約1.6kmの通りを「サザエさん通り」と命名しています。

TNC放送会館、福岡タワーなどの観光施設や福岡市博物館、元寇防塁などの史跡もあるため、のんびり歩いて眺めるだけでも楽しい通りになっています。
あちこちにパネルや銅像、記念碑などが設置されているので、ひとつひとつ辿りながら歩いてみるのも良いかもしれません。
福岡の「サザエさん商店街通り」は飲食も楽しめる商店街
2017年1月に「サザエさん商店街通り」が誕生しました。藤崎商店街、高取商店街、中西商店街、西新中央商店街、オレンジ通り商店街の5つの商店街がつながる、約1.5kmの通りを「サザエさん商店街通り」と名付けています。

2017年1月には開通記念のパレードがおこなわれ、以降は毎年10月に「サザエさん商店街通り 夢まつり」が行われています。
勝鷹神社神事から始まり、オレンジ通り商店街から藤崎駅近くまで練り歩くパレードです。
各商店街ではフリーマーケットやイベントが行われており、飲食の出店も楽しむことができます。
福岡の3つの「サザエさん通り」をさらに詳しく解説
福岡の「サザエさん通り」を西新交差点からももち浜公園まで辿っていきます。各所に案内板やパネルが設置されているので、初めて来る人でも迷わずゴールできるでしょう。
西新駅~脇山口交差点|レアなサザエさんの陶板が見られます
西新駅構内には、サザエさんの陶板が設置されています。筑前黒田藩御用釜 高取焼味楽窯 第15代 亀井味楽さんが製作したものです。

陶板にはサザエさんの1巻の表紙と第1話の4コマ漫画が描かれています。初期のサザエさんは、今のサザエさんとはずいぶん違う雰囲気なことが良く分かりますね。
西新駅から地上に出て脇山口交差点へ向かうと、サザエさんとワカメのパネルとともに、サザエさん通りを示す大きな案内板が設置されています。
修猷館高校~西南学院大学|サザエさんと長谷川町子先生の銅像に会える
脇山口交差点を北に向かうと、左手に修猷館高校があります。
県内屈指の公立高校なので名前を聞いたことがあるかもしれませんね。
さらに進むと、西南学院大学が見えてきます。

ここには、原作者の長谷川町子先生とサザエさんが立ち話をしている銅像が設置されています。

2017年に西南大学の新図書館がオープンした時に、学院創立100周年を記念した大学の社会貢献事業の一環として銅像が設置されています。
西新通り交差点・磯野広場~博物館前交差点
西南学院大学の銅像から、さらに北へ進むと西新通り交差点近くにある「磯野広場」という公園に到着します。
この公園には「サザエさん発案の地」と書かれた記念モニュメントがあります。サザエさんが誕生するまでの詳しい内容が書かれたパネルも設置されています。

「磯野広場」という名前を聞くと、サザエさんにちなんで付けられたと思うかもしれませんが、実はそうではありません。
この付近は、サザエさんができたころはまだ海でした。ももち浜は、1982年から埋め立て工事が始まっています。
その際に公園が作られて、市役所が「磯野広場」と命名したのです。
その後、長谷川町子先生が散歩していた百道が、サザエさん発祥の地であることを地元の人にも知ってもらうために「サザエさん発案の地記念碑」が作られたというわけですね。

「磯野広場」から西へ向かって進むと、博物館前にサザエさんのパネルと案内板があります。
福岡タワー前~シーサイドももち海浜公園では爽やかな海風を感じながら
博物館を通り過ぎて北に向かうと、福岡タワーが見えてきます。



さらに北に向かうとシーサイドももち海浜公園に到着。ここが最後の案内板で、サザエさん、カツオ、ワカメ、タラちゃんが出迎えてくれます。

「サザエさん通り」誕生が5月27日なので、5月27日を含む1週間を「サザエさん通りウィーク」として、さまざま催しが開催されています。
福岡タワーでは、毎年5月にサザエさんの顔のイルミネーションが点灯します。
福岡タワーのイルミネーションを目指して、夜の「サザエさん通り」を散策するのも良いかもしれませんね。
サザエさん通りをゴールしたら百道浜海浜公園で水遊びしながらアイス食べたりするのも良いのではないでしょうか。


サザエさん発祥の地まとめ
サザエさんは、長谷川町子先生が当時のももち浜海岸線を散歩中に思い浮かべたキャラクターから着想を得て生まれた漫画です。埋め立てが行われる前の海岸線を思い浮かべながら散策してみてはどうでしょうか。